高山地帯におけるバイク考

信州はこの時期言わずもがなでライダーが集まります、昨日までに見たものでも果ては地元民の通勤バイクから高級外車、トライクにスーパーバイカーズ。
しかし外地から来る人で250ccというのはそう見あたらない。それ以下というのもほとんどいなかった。なぜなら山登らないし。
正確には10%の坂を100kmで爆走できるマシンでないと観光客のアルファードとかエルグランドとか大きいのに煽られると言うこと。ケツつけれた日には溜まったもんじゃないよなぁと思いつつひっつく。トルクを稼いで回したところでギアを上げると減速する。
逆に言うと国産リッターでもトルクが太いのはどんどん煽りに来る。正確には煽られているのでなく追い越すタイミングを見計らっているんだが。
急な勾配をチェンジとウェイトコントロールだけでベタ寝かせをするスーパースポーツもいいが優雅に太いエンジン音で抜かしていくハーレーも捨てがたい、ツアラー集団の色んな車種が混成して走るのも悪くないとは思った。
中にはストリート集団が登坂車線で頑張っているのも非常に笑えた。それでもギアで何とか登るんだから頑張れと思った。
スクーターはダメだろう。
何かにつけてブレーキを握らないと減速しないあのシステムは向かないだろう、どうしてそれが判らずにこんな山道に涌いたんだろう。4輪のオートマでもオーバードライブなりセカンド、ローと使い分けられるのに二輪のオートマはそう言うのがない。
これは死ねる、また見かけたライダーのほとんどが下りで握りっぱなし。
これは死ねるな、オイルが涌くぞ。つーか出来れば前を走らないでくれ、多分周りのドライバーはそう思っているに違いない。
京都府下の山道くらいなら問題ないだろうがちょっと標高が高いところを走る道だとすぐ連続ヘアピンになりダウンヒルともなると何処まで続くのか不安になりさえする。減速する術はブレーキを握るだけ。握ったところで車は重力に引かれていく。
良い道を走りたいと思うならそれなりの車を選びなよ。
そう思っていたところに一台の神降臨。
国道で二番目に高い地点の休憩所でバイクを眺めていた、ドゥカティ逆輸入車スーパースポーツが走り交う直線を黄色いマシンがやって来た。
我らがスペイシー100。
しかもおっちゃんおばちゃんの二ケツ。ちょおま、よく生きて登ってきたなぁ。いやマスターカードのアレか?と我が目を疑う光景。二ケツでそんなトルク発生しないだろう。登る登らない以前の問題でそれなら乗用車でいいじゃないか。
しかしそこで敢えて茨の道を行こうという中高年のカップルに俺は思わず敬礼した。頼むから下りで死なないでください。
しかしまあ結論はスクーター選ぶなら来るまでイイジャン。
言いたいことはリッターマシンに乗りたい。あとバギーのレンタルで乗れる近郊のゲレンデに行ってみたい。
まあへいぽぅよ、ミッションの方が安心だと思うよ。